栄光のブレストパワー!

人生の転換期に突然きた、乳がんの宣告!治療と共に目標に向かって前進あるのみ!!

私の乳房再建までの道のりを振り返る…。

 乳がんの手術は部分切除でした。

取った部分は少ないにしても 下部だった為に変形が目立ちました。

術前変形については 自分の頭ではイメージできず こんなに変形するとは…また変形することがこんなに嫌な事とは思いませんでした。

というか、大きな変形を伴うと聞いていたら 怖くて手術できなかったと思います。

先生に傷が残るか…は、しきりに聞いたけど、形が変わるか…は怖くて聞けませんでした。

手術翌日、胸を見て、エッ・・・。

そのうちもどるのかな…と、なるべく気にしない様にしましたが 1か月たって赤みがなくなっても変形度は変わらず、とても気になるようになりました。

誰にも相談できる人がいなくて、1人悩む日々をさまよっていました。

そんな時、銀座で乳房再建に関するセミナーがある事を知り 何か糸口が見つかるかもしれないと思い行きました。

約150人くらい、沢山の参加者がいて驚きました。

自家組織とインプラントによる乳房再建についての説明がドクターからあり、違いが良くわかりました。

このセミナーに行く前に ある大学病院で 乳房再建の件で受診した時 自家組織での再建を勧められました。話を聞いただけで とても大ごとな手術っぽく 復活するまでの期間も長そうだし 傷も大きく残りそう…ん~~??、、、抵抗を感じました。
『傷は大きく残りませんか?』聞くと
『形成の傷が残りますけど、どこかに傷ができるのは仕方のない事ですから…』
しかし一番自然で温かみのある再建としてドクターはお勧めでした。

 

自家組織では 自然なぬくもりがある胸だけど 組織をとってきた箇所に大きな傷が残る。

インプラントでは、短期間ですむし身体への負担も少ない…が冷たいみたいです。質疑応答時インプラントで再建された方々が 冷たいのが気になる…という理由からもう一度自家組織で再建したいと質問されていた方が数名いらっしゃいました。

体験会では、実際に再建された方々の胸を見せてもらい触らせていただきました。

自家組織

背中から持ってきた方
背中にとても大きく傷が残っていましたが、胸は本当に自然でキレイです。
お腹から持ってきた方
とても大きな傷がお腹の端から端まで残っていましたが、はやり胸はとてもキレイにできています。
どちらも再建したとは思えないくらい自然なバストでした。
脂肪注入
半年ごとに3回の脂肪注入を行ったそうです。脂肪は 足とお腹から取ったそうですが、傷は全く残っていないとおっしゃっていました。注入した胸にも何も傷はありませんでした。
胸も自然で、全く違和感がありません。
脂肪注入は 生着率低い…とネットの情報で得ていましたが、こんなに綺麗に生着するんだな…と思いました。

私はやはり自家組織へは、仕事も長く休まなければならないし、ちょっと怖くていまいち踏み切れない思いが強く出ました。
脂肪注入も、傷が残らないのが良いな…しかし生着率が低いのとその時のブラバーとかで皮膚を伸ばすのが怖い…(ブラバはその時製造中止になったと先生がおっしゃっていました)

色々見て触ってお話を聞いて よくわかり行って良かったと思います。
少し糸口が見つかり窓が開いたような感じでしたが、どれにしようかはまだ決められない状態の帰り道でした。

そしてその日ももらってきた資料の中に Y医療センターで『脂肪幹細胞注入術』が始まるというチラシが入っていました。
これができるなら私はこれをやりたい…この病院へ行こうかな。

しかし、通院している大学病院の先生も脂肪幹細胞注入の臨床試験が始まりますって言っていたような気がするから確認してみよう。。。

次の診察時さっそく 相談してみました。

『今年中には できるようにします…』との回答だったので 先生を信じてじっと待ち ようやく許可がおりて、 脂肪幹細胞注入術を実施することになりました。
乳がん術後1年以上経過の条件があったので、その時私はまだ1年経っておらず予約をして待ち その後必要な検査を受け検査結果の上、合格を頂き臨床試験を受けられるようになりました。

乳がん手術後2年経過、脂肪幹細胞注入術を受けてもうすぐ1年になります。
当時の悩んだ日々を思うと、随分前進し精神的にも少し楽になりました。

やはり、傷が癒えると心の傷も癒えるのでしょう。。。

まだ完璧に戻ってはありませんが 最初よりはずいぶんみられるようになりました。セミナーで出会った先生や再建体験者、日頃面倒見てくれている乳腺の先生や看護師さん、形成の先生や看護師さん、…色々な方のお世話になってここまで来ることができました。最初は相談できる人がだれもいないと1人で悩んでいましたが、今では主治医の先生に打ち明けることができています。

色んな意味で前進できました。

長いのか短いのか…
ここまで歩いてきた道です。